関西吟詩文化協会の教本に「巻頭言」があります。初代会長 藤澤黄坡先生が書きのこされたもので、漢詩を学ぶものの心得が示されています。ご紹介したいと思います。
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「 知識として知っているだけではまだまだ。好きでやっている人にはかなわない。だけど好きでやっているだけでもまだまだだね。日常の一部にして楽しんでいる人にはかなわないよ 」と孔子が言われたが、詩吟もまったく同じである。
漢詩に興味を覚えて習いだし、吟じ方を覚えて吟じるだけではまだまだ。吟じているうちにその詩を好きになって上手に吟じれるようになってくれば良いがそれでも十分ではない。その詩の本質を知りそこにある言葉の意味、時代背景、詩題に込められた作者の想いなどを玩味でき、真にその詩を楽しめるようになりたいものだ。
真にその詩を楽しめるようになると、吟じていてもその詩に詠われた情景や作者の感情が、何かに油がしみこむように自分の心に染み入って来てあたかも自分が詩の中に入りこんだような境地に至る。吟詠の妙味はここにある。私もあなたたちとこの道をたどっていきたいと思う。